プロジェクトスタートからの歩み

2020年12月に、このくくるデリプロジェクトはひっそりとスタートしました。最初に取り組んだのは、お子さんの入院に付き添ったことのある親御さんへのアンケート調査で、その回答からは、親御さんたちの大変さがひしひしと伝わってきました。

付き添いの親御さんには、病室内にベッドはありません。簡易ベッドを持ち込んだり、子どものベッドで一緒に眠るか、椅子でそのまま寝るか。コンビニ食が続き、子どもの調子が悪い時はそばを離れることもできず、１週間分のパンを買いだめして少しずつ齧っていたという回答を読んだ時は、涙が出そうになりました。

そんなアンケートを実施してから、試作を十数回実施するのと並行して、LINEでの注文システムの導入と試運転を行い、2021年7月から琉球大学病院の小児科病棟、11月から沖縄県立こども医療センターへの配達を開始。2022年10月末までに、1489回のご注文、2958食のお弁当を、入院付添中の親御さん、医療従事者の方へお届けすることができました。

ここまで運営してこれたのは、私たちKukuruのスタッフだけでなく、協働するハルハウスさんのスタッフ、そして各病院・ファミリーハウスのスタッフさん、それぞれができる範囲でお弁当を届ける仕組みを支えてくださっているおかげです。

しかしながらこのプロジェクトは、収支的にはずっと赤字です。付添中の親御さんには続けて利用しやすい価格を維持したい。けれど、病院内に私たちが立ち入れないため、LINEを使った注文システムや、クレジットカード決済で対応していますが、それらのサービス利用料、そして昨今の物価の高騰による食材・包材の値上がりなどで、さらに状況は厳しくなっています。

くくるデリをどうぞご支援ください

このウェブサイトは、これからお弁当を注文しようとする親御さんにプロジェクトのことを知っていただくことと同時に、このプロジェクトを知っていただき支援を募るために制作しました。子どもの入院には何かとお金がかかるものです。お弁当はできるだけ安い価格を維持して、付添の親御さんが利用しやすくしたいと思っており、そのためには、皆様からの支援が必要です。このプロジェクトを長く続けていけるよう、どうぞお力をお貸しくださいますよう、心からお願い申し上げます。

　このウェブサイトの制作にあたり、日本財団ToothFairyプロジェクトから助成金でのご支援をいただきました。おかげさまで、素敵なウェブサイトを作ることができました。ありがとうございました！